小児科専攻医プログラム連携施設
楡の会こどもクリニック
メンバー
須藤 章 (1991年北大卒) |
院長 | 日本小児科学会(専門医・指導医) 日本小児神経学会(専門医・評議員) 日本てんかん学会(専門医・評議員) |
高山 留美子 (1997年札幌医大卒、 非医会員) |
副院長 | 日本小児科学会(専門医) 日本小児神経学会(専門医・評議員) 日本てんかん学会(専門医・評議員) |
木村 修平 (2014年旭川医大卒) |
医員 | |
続 晶子 (1979年岩手医大卒、 非医会員) |
非常勤 |
医長より
「楡の会」は、整形外科医の三宅誼(みやけよしみ)理事長(1968年北大医学部卒)が平成4年(1992年)に開設した社会福祉法人で、その基本方針は、「障がいの種類や程度、年齢を問わずに受け入れる」ことと、「地域と協働しながら在宅支援に徹する」ことです。そのために、医療と福祉を一体化させた珍しい機関となっております。その医療部門である「こどもクリニック」では、小児期からの身体障がい、知的障がいおよび発達障がい、心身両面の合併症を診ることはもちろん、気管切開や人工呼吸器管理、経管栄養など多くの医療的ケアが必要な在宅の重度心身障がい児者に対しても外来診療だけでなく、短期入所やリハビリまたは評価目的の入院などの形で支援します(16病床あり)。令和5年度から、これまで「コドモックル」や、「ちくたく」で多くの脳性麻痺児者の診療に当たっていた小児整形外科やリハビリ専門の第一人者である松山敏勝先生(昭和61年札幌医大大学院卒業)が当院に週2日整形外科・リハ外来を担当することになったことで、移行期の患者の紹介が増え、脳性麻痺患者などに対する痙性に対するボツリヌス 治療も積極的に行えるようにもなりました。令和6年度からは、「コドモックル」でセンター長を勤められたリハビリ専門家の続晶子先生も月1回程度非常勤で担当することにより、当院に務める多くのリハビリスタッフ(PT 7人、OT 3人、ST 2人)の指導体制も充実しました。
クリニックには、児童発達支援センターも併設されているため、発達面で問題のある幼児に対しては親子の愛着関係の安定を支援の核とした「楡式」療育を行います。高校卒業後や成人に到達後も、必要な場合にはフォローを続けますので、30〜40歳を超える利用者も珍しくありません(成人向けの生活介護事業所が併設されており、2020(令和2)年4月には、別住所にグループホームなどを備えた地域生活支援センター「えすと」も開設されました)。診察室で検査結果を即座に確認できるビデオ同時記録が可能なデジタル脳波計を備え、専門的なてんかん診療も行います。「さっぽろ子どものこころのコンシェルジュ事業」にも積極的に関わり、発達障がいや不登校など様々なこころの問題をかかえる子どもを、できるだけお待たせせず(1〜2ヶ月以内に)に初診できるように努めておりますし、必要な場合は公認心理師のカウンセリングも受けられます。
当院は、リハビリや療育・心理のスタッフなどとの距離が近く情報交換しやすいのが大変恵まれている点だと思います。
以上のように当院は北大小児科の関連病院の中でも、神経•発達面や療育とリハビリに主眼を置いた特徴ある医療機関であり、児童精神分野も含めた小児神経分野に興味がある先生の研修先としては充実したものを持っていると自負します。
専攻医・後期研修医より
当院では原則として後期研修医を受け入れていません。小児科専門医取得ずみなど十分な小児科診療経験があり、小児神経分野に興味がある若手医師の研修先として選択することができます(当院は、日本小児神経学会より小児神経専門医制度における研修施設として認定されております)。ご興味のある方はご気軽に、 a.sudo@nire.or.jp までご連絡下さい。